星々の記憶が息づく、静謐で壮大な図書館譚
- ★★★ Excellent!!!
夜明け前に降り立った巨大な“星屑図書館”を舞台に、記録係見習いの光海が星々の記憶と向き合っていく物語。
案内係ルナリスの不可思議な存在感、機械仕掛けの竜セレスティア、願いを抱く白い本や森の声など、図書館の内部は静かでありながら圧倒的な広がりを持つ。
誰かが残した願い、届かなかった声に触れるたび、記憶とは何か、理解とは何かが問い直される。
失われたものを戻せなくとも、読み、聴き、返事を手渡すという行為が確かに光海を前へ進める。
文芸とSFが美しく溶け合う、静かな希望の物語。