★
0
概要
消えた妹の名前を、母はもう一度つけた──。
妹は、N157便S2ルートのバスに乗ったまま消えた。
古いトンネルを通るだけの郊外バス。入口の監視カメラには映っていたのに、出口のカメラには映らなかった。かつて同じ場所でバスが消えたという都市伝説もあり、ネットでは空間の歪みやタイムスリップが噂された。
けれど、何も分からないまま八年が過ぎる。
母は憔悴し、父は妹の行方を追い続け、私は妹が生きているのか死んでいるのかも決められないまま大人になった。
そしてある日、S2ルートで再びバスが消える。
今度は、実行グループと車両が見つかった。
杉林の斜面に、道のないまま止まっていた一台のバス。
その中継映像を見た瞬間、私たちの八年は崩れ落ちる。
古いトンネルを通るだけの郊外バス。入口の監視カメラには映っていたのに、出口のカメラには映らなかった。かつて同じ場所でバスが消えたという都市伝説もあり、ネットでは空間の歪みやタイムスリップが噂された。
けれど、何も分からないまま八年が過ぎる。
母は憔悴し、父は妹の行方を追い続け、私は妹が生きているのか死んでいるのかも決められないまま大人になった。
そしてある日、S2ルートで再びバスが消える。
今度は、実行グループと車両が見つかった。
杉林の斜面に、道のないまま止まっていた一台のバス。
その中継映像を見た瞬間、私たちの八年は崩れ落ちる。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?