概要
🍙妖怪も神様も、お腹が空けば手を伸ばす🍙
妖怪と人が共に暮らす幽世に、一人の少女が落ちてきた。鬼灯桃果(ほおずき とうか)、高校一年生。幽世に来てまず開いたのは——おにぎり屋だった。握るたびに光を放つ「結び飯」は、穢れを祓い、縁を結び、凍えた心までほぐしてしまう。無愛想な雪男の執行官、不器用な鬼、秘密を抱えた猫又、百年孤独だった付喪神……気づけば桃果の店には、訳ありな面々が集まっていた。帰り道はまだ遠い。でも今日も暖簾を上げる。だって、お腹が空いた人を放っておけないから。
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- ★★★ Excellent!!!少女の握る温かいおにぎりと真心が、孤独な祠の神様をほどいてゆく物語
おにぎり屋の娘・桃果ちゃんと、古びた祠に潜む「何か(神様やあやかし)」との、優しくもどこか神秘的な交流を描いた、心がじんわりと温かくなる素晴らしい和風ファンタジーの開幕です!
冒頭の「消えた場所だけが、温かかった」というフレーズのセンスが抜群で、一気に物語の空気感に引き込まれます。単におにぎりを作るだけでなく、鬼灯家に伝わる「塩で境を引く(渡すための手にする)」という独自の味付け・設定が秀逸で、これが祠の存在への伏線として非常に美しく機能しています。
お昼休みにクラスメイトたちが桃果ちゃんのおにぎりを絶賛するシーンでは、お米の甘みや塩の溶け具合といった「五感に響く美味しさ」がリアルに伝わ…続きを読む