概要
多幸感のまま、内側から消えて、空洞の死骸になる。
僕を好きになった人は、みんな死ぬ。
殴りもしない。刺しもしない。
僕はただ、やさしくするだけ。
それだけで、僕を好きになった人は、内側から失われていく。
理由は、誰にも分からない。ただ、確実に。
内容物が消え、体液が涸れ、臓腑のあった場所が空洞になり、やがて外殻だけを残して——皮と骨だけの、空っぽの死骸になる。切創も、外傷も、どこにもない。
いちばんおかしいのは——本人が、最後まで多幸感の中にいることだ。
僕にやさしくされたことに感謝し、異変も忘れ、恍惚とした顔のまま、内側から空になっていく。抵抗すら、しない。好かれるほど、それは早く進む。
子どもの頃、たった一人の友達だった「しろ」。その白い指がさすほうへ歩き出した日から、僕のまわりは、やさしくなった。みんな僕に笑いかけ、僕を好きに
殴りもしない。刺しもしない。
僕はただ、やさしくするだけ。
それだけで、僕を好きになった人は、内側から失われていく。
理由は、誰にも分からない。ただ、確実に。
内容物が消え、体液が涸れ、臓腑のあった場所が空洞になり、やがて外殻だけを残して——皮と骨だけの、空っぽの死骸になる。切創も、外傷も、どこにもない。
いちばんおかしいのは——本人が、最後まで多幸感の中にいることだ。
僕にやさしくされたことに感謝し、異変も忘れ、恍惚とした顔のまま、内側から空になっていく。抵抗すら、しない。好かれるほど、それは早く進む。
子どもの頃、たった一人の友達だった「しろ」。その白い指がさすほうへ歩き出した日から、僕のまわりは、やさしくなった。みんな僕に笑いかけ、僕を好きに
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- ★★★ Excellent!!!孤独に寄り添う優しい影が現れ、彼は代償を知らぬまま幸福に満たされる…
彼は優しい。そして孤独だ。
優しさと孤独が結び付くと、時に厄介である。
彼のような人は、人に迷惑をかけたがらず、自分が我慢すればいいと思い、一人で抱え込む。
結果、事態は悪化する。
誰にも気づかれないまま孤独に憔悴する心に
「あなたを傷つけないよ。あなたを否定しないよ。あなたの望むものをあげるよ」
という優しさが不意に現れたなら、飛び付かずにいられるだろうか。
そして危険を悟ったとしても、速やかに切り離せるだろうか。
友人と恋人に囲まれた日々を。
例え、リミット付きでも。
優しさと弱さについて色々考えられるお話でした。
優しさで破滅させられること、優しさで暴力的な救いの手段に中々でら…続きを読む