概要
お前らも、自分が死ぬ時にわかるはずだ。善も悪も、何の意味もないのだと。
「死んだらどうせ無だ。何をやっても実質無罪だろ」
匿名掲示板で語られるテロ計画。それは、生きる意味を失った男の、最期の戯言のはずだった。
だが、火炎のなかで幼児を救い出したことで、男は否応なしに「美談」の文脈へ引きずり込まれる。
善も悪も、人助けも殺人も、驚くほど等価に無意味。
誰にも理解されないまま、誰の物語にも組み込まれたくない男が、最後に掴んだ100円ライターの火花が夜を裂く。
匿名掲示板で語られるテロ計画。それは、生きる意味を失った男の、最期の戯言のはずだった。
だが、火炎のなかで幼児を救い出したことで、男は否応なしに「美談」の文脈へ引きずり込まれる。
善も悪も、人助けも殺人も、驚くほど等価に無意味。
誰にも理解されないまま、誰の物語にも組み込まれたくない男が、最後に掴んだ100円ライターの火花が夜を裂く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!零にする意志の彷徨を描くアンチドラマ小説。
死というものは高く積み上げた奴にとっては絶望だが、更地に寝そべる奴にとっては大した意味はない。
だから、元から何もなかった俺が、末期がんで余命宣告を受けたところで、そこまで大きなショックはなかった。
自分にも他人にも意味が持てない、むしろ「意味なんてクソったれ」と感じる俺は、とあるスレッドに犯罪予告を書き込む。
・
退廃的というか、虚無的な流れのまま進んでいく物語は、ドラマというものに対するアンチを感じた。
現代において、あらゆるイベントはドラマになり、コンテンツとなる。拡散され、好き勝手に加工され、実物と乖離したイメージ上の存在になる。
無敵であっても痛みは残る。
…続きを読む