概要
八年前の呪いのメールが届いた日、私は恩人を見捨てることにした。
心霊系YouTubeチャンネル「ぞわぞわ怪談局」で窓口を担当する熊谷俊哉のもとに、ある日見知らぬメールが届く。差出人は八年前に失踪した元同僚・沢村武龍。本文には、まるで他人事のように「沢村武龍がいなくなった」と書かれていた。
メールは繰り返し届き、文章は少しずつ崩れていく。霊媒師・血泥沼は言った。「誰かに押し付けるしかない」と。
そのとき熊谷の頭に、恩着せがましい大学の先輩の顔が浮かんだ。自分が選んだのか。呪いが動いたのか。それとも最初から、そういうことになっていたのか。
手が汚れているのか、いないのか。答えのないまま、呪いは次の宛先を見つけた。
メールは繰り返し届き、文章は少しずつ崩れていく。霊媒師・血泥沼は言った。「誰かに押し付けるしかない」と。
そのとき熊谷の頭に、恩着せがましい大学の先輩の顔が浮かんだ。自分が選んだのか。呪いが動いたのか。それとも最初から、そういうことになっていたのか。
手が汚れているのか、いないのか。答えのないまま、呪いは次の宛先を見つけた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!現代のリアルな歪みから怪異へ
コロナ禍の「転売ヤー」という極めて生々しく社会的な題材から、一気にオカルトの深淵へと引きずり込む構成が秀逸です。
ホラー番組のスタッフという俯瞰的な視点があるからこそ、語り手であるNさんの焦燥感や、ラーメン屋の「不自然な静けさ」といった怪異の前触れがより不気味に際立っています。
「今だから言える」という時間差の演出がすごい。
「令和七年末」という現在から、3年前にお蔵入りにした動画を振り返るという二重の構造が素晴らしいです。「洒落にならない話はお蔵入りにする」と言っていた長田が、なぜ今になって公開を決意したのか、Nさんからのメールの存在を含めて、冒頭から強烈な牽引力があります