概要
人を救ったその手を、なぜ討たねばならない。
澱体(でんたい)――人を襲う災厄を討ち祓う力、正律(せいりつ)。
その天才と讃えられる少年セイルは、幼い日に両親を澱体に奪われ、律院に救われた孤児だった。正しい力で、人を救う。それが彼の信条のすべてだった。
だが辺境の村で、彼は詠唱も律陣も持たぬ少女ミラと出会う。律院が「災いを呼ぶ」と排除してきた禁じられた力――乱律(らんりつ)の使い手。なのに彼女の手は、確かに子どもの命を掬い上げていた。
人を救ったその手を、なぜ討たねばならないのか。
小さな問いは、やがて信じてきた世界の根を揺らす。
盲信から、疑いへ。崩壊の先で、自分の頭で選び直す物語。
その天才と讃えられる少年セイルは、幼い日に両親を澱体に奪われ、律院に救われた孤児だった。正しい力で、人を救う。それが彼の信条のすべてだった。
だが辺境の村で、彼は詠唱も律陣も持たぬ少女ミラと出会う。律院が「災いを呼ぶ」と排除してきた禁じられた力――乱律(らんりつ)の使い手。なのに彼女の手は、確かに子どもの命を掬い上げていた。
人を救ったその手を、なぜ討たねばならないのか。
小さな問いは、やがて信じてきた世界の根を揺らす。
盲信から、疑いへ。崩壊の先で、自分の頭で選び直す物語。
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