概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人混みの中に潜む、説明できない違和感
祭り帰りの雑踏という、誰もが経験したことのある日常から始まる実話怪談風の一編。
人で溢れた歩道。
前の人が避けたから自分も避ける――そんな何気ない行動の連鎖から、不思議な違和感がじわじわと広がっていきます。
派手な怪異や露骨な恐怖描写に頼ることなく、「もしかしたら自分も同じ経験をしていたかもしれない」と思わせるリアリティが秀逸。
特に、人間の無意識の同調行動を巧みに利用した発想が面白く、最後まで読んでも答えは示されません。
だからこそ怖い。
説明されないまま残された謎が、読後になってふと人混みの中の不自然な空間や、誰もいないはずの「ひとり分の隙間」を意識させます。
静かな不気味さ…続きを読む