概要
✈タイムリミットは30時間。あの夜、仕事とプライベートの切ない賭け。
『love-shy ―その裏腹な心の帷(フィルター)を、あけてあげる―』の中から
【本編『BookⅥ/Phase 2:―仕事という名の麻薬―』の裏側を描く、緊迫のアナザーストーリー】
「――行くか、シンガポール」 液晶画面を閉じ、間もなく誕生日を迎える奏羽は深く長い息を吐き出した。
本編では明かされなかった、あの“クリスマスと年明けの弾丸ツアー”。
滞在わずか30時間、仕事とプライベートの賭けのために、奏羽はROKUを連れて飛び立った“とある国”での出来事。
仕事へと向かうビジネスクラスのシートで、浅い眠りの中に呼び覚まされるのは、5歳のあの日の記憶。
そして、雪の街でもがくようにシャッターを切り続けた、あまりにも残酷な失恋の夜――。
なぜ、彼は仕事という名の麻薬を打ち、胸の奥のひっ
【本編『BookⅥ/Phase 2:―仕事という名の麻薬―』の裏側を描く、緊迫のアナザーストーリー】
「――行くか、シンガポール」 液晶画面を閉じ、間もなく誕生日を迎える奏羽は深く長い息を吐き出した。
本編では明かされなかった、あの“クリスマスと年明けの弾丸ツアー”。
滞在わずか30時間、仕事とプライベートの賭けのために、奏羽はROKUを連れて飛び立った“とある国”での出来事。
仕事へと向かうビジネスクラスのシートで、浅い眠りの中に呼び覚まされるのは、5歳のあの日の記憶。
そして、雪の街でもがくようにシャッターを切り続けた、あまりにも残酷な失恋の夜――。
なぜ、彼は仕事という名の麻薬を打ち、胸の奥のひっ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 一万メートルの上空で、男は自分の傷と向き合う ~
本編『love-shy』のアナザーストーリーとして機能しながら、この3話は独立した短編としても十分に読み応えがあります。30時間という制約の中で、仕事・過去の失恋・ROKUへの感情が同時に炙り出される構成が巧みでした。
特に印象的だったのは、5歳の記憶と雪の街での失恋が、ビジネスクラスの浅い眠りの中で交互に浮かびあがる描写です。奏羽が「仕事という名の麻薬」を打ち続ける理由が、華やかな職業の裏側にある空洞として静かに見えてくる。この人物の痛みの根っこを、過去と現在を往復しながら丁寧に掘り下げる手法は、ありお ゆめさんの真骨頂だと感じます。
高度一万メートルという密室の中でROKUと過ごす第3話…続きを読む