概要
救えたのは命だけ。王女は、生きるほどに曇っていく。
王城が燃えた夜、元王国特務兵レオンは、第一王女エリシアだけを救い出した。
だが、救えたのは命だけだった。
国も、家族も、民も、誇りも、王女として生きてきた日々も。
エリシアの世界は、すべて炎の中に置き去りにされた。
「父上と、母上は。すぐに、追いつかれますよね」
そう問いかける彼女に、レオンは答えられない。
王は城に残った。王妃の安否もわからない。帝国の追手は、王族の血を追う魔具で彼女を探し始めている。
それでもエリシアは、生きなければならない。
父が最後に望んだから。
民が王女の生存を希望だと信じるから。
そして、彼女自身が死ねば、失われた王国のすべてが本当に終わってしまうから。
逃避行の先で、彼女は一つずつ奪われていく。
王女の衣装を捨てる。
髪を切る。
名前を隠す。
民
だが、救えたのは命だけだった。
国も、家族も、民も、誇りも、王女として生きてきた日々も。
エリシアの世界は、すべて炎の中に置き去りにされた。
「父上と、母上は。すぐに、追いつかれますよね」
そう問いかける彼女に、レオンは答えられない。
王は城に残った。王妃の安否もわからない。帝国の追手は、王族の血を追う魔具で彼女を探し始めている。
それでもエリシアは、生きなければならない。
父が最後に望んだから。
民が王女の生存を希望だと信じるから。
そして、彼女自身が死ねば、失われた王国のすべてが本当に終わってしまうから。
逃避行の先で、彼女は一つずつ奪われていく。
王女の衣装を捨てる。
髪を切る。
名前を隠す。
民
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