概要
失ってから初めて響く、あの低く静かな恋の終わり。
高校時代、筝曲部で十七絃を担当していた恵は、小柄な身体でいつも重たい楽器を抱えていた。
土台を支えるその音が、光希は好きだった。
誰よりも、彼女をわかっているつもりだった。
けれど、二人の関係は少しずつ形を変えていく。
光希は自由な関係を望み、恵は特別でありたいと願う。
傷ついても「大丈夫」と笑う彼女に、光希は甘え続けた。
その静かな摩耗に、最後まで気付かないままで。
枝垂れ桜の舞う川沿いで終わっていく、ひとつの恋の物語。
土台を支えるその音が、光希は好きだった。
誰よりも、彼女をわかっているつもりだった。
けれど、二人の関係は少しずつ形を変えていく。
光希は自由な関係を望み、恵は特別でありたいと願う。
傷ついても「大丈夫」と笑う彼女に、光希は甘え続けた。
その静かな摩耗に、最後まで気付かないままで。
枝垂れ桜の舞う川沿いで終わっていく、ひとつの恋の物語。
応援ありがとうございます。
あなたの時間を私の物語に使っていただけたことが、何より嬉しいです。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 十七絃の重さを、最後まで半分も持たなかった ~
恋愛小説として読み始めて、途中から静かに解剖されていく感覚になる。
物語の軸になるのは「十七絃」という楽器だ。恵が小柄な身体で廊下をよろけながら運んでいたその楽器は、ただの道具ではない。読み終えてみると、それが「恵が一人で背負ってきたすべて」の比喩であることがわかる。光希はあの廊下で片側を持ち上げて重さに驚き、それで恵に惹かれたはずなのに、いつのまにか荷物を下ろして身軽な側に立ち続けていた。
恵の別れ方が、この作品の核心だ。怒らない。責めない。過去の傷口を開かない。ただ「ちゃんと大事にされたかったんだと思う」という一言だけを、天気の話をするような穏やかさで置いていく。その静けさが、どんな叫び…続きを読む