概要
怖いから助けない、そんなの、私「たち」は許せない
夜の見星ヶ丘。
ここに、何かを置いてきた気がした。
けれど、それが何だったのか思い出せない。
スマートフォンには、親友からのメッセージだけが残っている。
『昨日、ありがとね』
昨日。
たしかに、昨日の夜、私はここにいたんだろう。
なのに、その記憶だけがない。
どうか、私たちを助けてください。
気付けば、そんな言葉が口から零れていた。
頬を伝う涙の理由さえ、私には思い出せなかった。
それでも、ここで背を向けてはいけないことだけは、なぜか知っていた。
ここに、何かを置いてきた気がした。
けれど、それが何だったのか思い出せない。
スマートフォンには、親友からのメッセージだけが残っている。
『昨日、ありがとね』
昨日。
たしかに、昨日の夜、私はここにいたんだろう。
なのに、その記憶だけがない。
どうか、私たちを助けてください。
気付けば、そんな言葉が口から零れていた。
頬を伝う涙の理由さえ、私には思い出せなかった。
それでも、ここで背を向けてはいけないことだけは、なぜか知っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!現実と異界が静かに交差する、願いと記憶の物語
この作品は、ごく普通の高校生活のすぐ横に、見星ヶ丘という異界のような場所が静かに横たわっているところが魅力の物語だと思います。
序盤は、奈月と奏の会話や学校生活が自然に描かれており、青春ものとしても読みやすい空気があります。だからこそ、二人が夜の見星ヶ丘へ向かい、同じ場所へ戻ってしまう場面から、現実の輪郭が少しずつ歪んでいく感覚が印象的でした。
また、翌朝になると確かにそこにいたはずの記憶だけが抜け落ち、日常そのものは何事もなかったように続いていきます。友人との距離感や、御守り、事情を知っていそうな人物たちの存在も含めて、現実の中に別の理が入り込んでいるような不穏さがあります。
単なる…続きを読む