概要
恋を隠すなら、水の底がいちばん静かだった。
クロノヒョウ様主催の自主企画
第76回「2000文字以内でお題に挑戦!」参加作品です。
女子高の教室で飼われている金魚。
ある日、水槽の底に沈められた銀色の指輪を宝物のように見守るようになる。
けれど、それは誰かが失くした大切なものだった。
「ここに置いておくの」
そう微笑む女子高生の瞳に宿っていたのは、隠しきれない片想い。
ガラス越しの静かな世界で、誰にも言えない恋がそっと沈んでいく。
第76回「2000文字以内でお題に挑戦!」参加作品です。
女子高の教室で飼われている金魚。
ある日、水槽の底に沈められた銀色の指輪を宝物のように見守るようになる。
けれど、それは誰かが失くした大切なものだった。
「ここに置いておくの」
そう微笑む女子高生の瞳に宿っていたのは、隠しきれない片想い。
ガラス越しの静かな世界で、誰にも言えない恋がそっと沈んでいく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!金魚だけが知る、恋の旅路
金魚の視点から、人間の恋の行く末を静かに見つめる構成がとても巧みです。
水槽の中では、音はぼんやりとしか届かない。けれど、透明な壁の向こうには女子高生たちの声があり、金魚はその声や表情を見つめている。冒頭から、水の中にいる感覚が自然に伝わってきて、すっと作品の世界に入れました。
白い砂の中に隠された銀色の輪を、金魚は「宝物」として大切にしている。けれど人間にとってそれは――。
この認識のずれが、とても切なかったです。
特に、「これは、ここに置いておくの」「内緒ね」という台詞が効いていました。
少女が何を抱えてその指輪を沈めたのかは詳しく語られません。だからこそ、少しの嘘と本気の恋が、水…続きを読む