概要
和紙が好き!
嘉元未雪は紙漉き商店の娘であり、手漉き和紙が大好き。将来は手漉き和紙に関わる仕事をするのかなあとぼんやり考えている。同じく手漉き和紙を営む多田製紙所で紙漉きを披露した未雪は、出来上がったその紙に妙な染みが浮き上がっていることに気が付く。「嘉元さんの漉く紙にはカミがうつる」と、同級生の多田冬也は無邪気に喜ぶのであったが……福井県越前市を舞台にした、紙漉きの、紙漉き人のために贈られる、心温まるヒューマン物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!伝統工芸の街を舞台に描かれる心温まる成長劇
越前和紙の産地で暮らす小学6年の未雪は、過去のトラウマから作文が大嫌い。
ある日、人間国宝の祖父を持ち、クラスで少し浮いている冬也の家へ宿題を届けに行くことに。
「越前和紙」の伝統と歴史が息づく情緒ある世界観が大きな特徴です。
日本有数の和紙の産地を舞台にしているため、和紙づくりの工程や職人技の描写も深くて楽しめます。
方言の描写が地方都市のリアルさを表現しており、読みながらほっこりした気持ちになりました。
なにより小学6年生のリアルな心理描写に思わずうなる場面が何度もあり、「紙」と「神」の対比など、読めば読むほど発見がある物語です。
大人たちの間の確執がありながらも、学校という小さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!紙漉き、恋、仕事、様々な人間模様
人間模様がとても上手く書かれていると思います。
小学生ってこんな感じだよなぁとか、大人になって仕事の悩み、環境で友達との関係性とかが変わっていく。そんなあるあるだよなぁと、等身大の人間の姿が書かれていると思いました。
主人公の未雪ちゃんですが、自分が無器用だからと、すぐにあきらめたり逃げ出したりしてしまう。でも、何か反発されたり、お前には無理だと言われたら、負けず嫌を発動します。本当に普通の子という感じで、一番身近に感じ彼女と成長できるお話になっていると思います。
それから、個人的な推しは多田くん。めっちゃ紙漉きオタクです。普段寡黙なのに面白いくらい饒舌になります(笑)そして、あんま…続きを読む