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概要
背の高い男子と、もっと背の高い女子のお話。
4月。
入学式の朝、勢多央《せた おう》は自分のクラスの席を確かめて、
思わず動きを止めた。
最後列の右端。自分の席のすぐ隣に、
座っていた。
葛城《かつらぎ》みお。
正確に言えば、まだ半分しか座っていなかった。
折り畳まれた長い脚を窮屈そうに収め、背中を極限まで縮め、
まるでそこに自分がいないかのように、小さく、小さく、息を潜めていた。
けれど、どうしても隠しきれないものがある。
圧倒的な、高さ。
会話らしい会話もなく、最初の日は終わった。
二日目も、三日目も、大して変わらない。
ただ、少しずつ。
「……少し見えにくかったら、ごめんなさい」
「あ、いや。俺も似たようなもんだから」
そんな一言が積み重なっていく。
教科書の端が触れた、次の授業
入学式の朝、勢多央《せた おう》は自分のクラスの席を確かめて、
思わず動きを止めた。
最後列の右端。自分の席のすぐ隣に、
座っていた。
葛城《かつらぎ》みお。
正確に言えば、まだ半分しか座っていなかった。
折り畳まれた長い脚を窮屈そうに収め、背中を極限まで縮め、
まるでそこに自分がいないかのように、小さく、小さく、息を潜めていた。
けれど、どうしても隠しきれないものがある。
圧倒的な、高さ。
会話らしい会話もなく、最初の日は終わった。
二日目も、三日目も、大して変わらない。
ただ、少しずつ。
「……少し見えにくかったら、ごめんなさい」
「あ、いや。俺も似たようなもんだから」
そんな一言が積み重なっていく。
教科書の端が触れた、次の授業
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これからも応援いただければ幸いです。
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