概要
おやすみなさい。
深海の潜水艦に閉じ込められたイサナ。
助けを呼ぶこともできず、まもなく酸素が尽きようとしている。
*SJA参加作品とは別物です。何卒です。
助けを呼ぶこともできず、まもなく酸素が尽きようとしている。
*SJA参加作品とは別物です。何卒です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!深海に閉ざされた二人を包む、鯨のように静かな結末
「深海1000m」というタイトル通り、光も酸素も失われていく潜水艇の中の閉塞感が、短い文章の中に凝縮されている。無線越しに交わされるイサナとパートナーの会話が、絶望的な状況にもかかわらずどこか穏やかで、二人の信頼関係の深さがじわりと伝わってくる。マッコウクジラという存在が、孤独に、けれど生きるために潜り続ける姿として繰り返し語られ、それが二人の運命と静かに重なっていく構成が美しい。短編ながら情景描写が丁寧で、深い海の冷たさと仄かな光が目に浮かぶようだった。読み終えた後、タイトルの「おやすみなさい」という言葉の意味が胸に沁みる、余韻の残る一作だった。