概要
歌に招かれた少年は、五つの色に滅んだ都へ辿り着く。
※これは二次創作です。
舞台は、歌と風雅が広く行き渡った上古の大和。酒と歌を愛する美しい少年・穂日は、ある夜の歌会で、不思議な少女の歌を耳にします。悦びと悲しみを同時に含んだその一節は、彼の心をただちに奪いました。少女は夕暮れになると山から現れ、歌い終えると再び山へ帰る、正体の知れぬ存在でした。穂日は彼女に取り憑かれたように「門の山」へ通い、ついには山の奥へ足を踏み入れます。
その先にあったのは、湖と五つの色の邑から成る、美しくも滅びた異界でした。少女はそこで、歌によって栄え、歌によって争い、歌によって亡びた都の記憶を語ります。やがて穂日は、少女そのものがただ一人の女ではなく、亡都の残響であり、最後の歌の器でもあることを知っていきます。
画家、詩人として有名な村山槐多ですが、優れた小説
舞台は、歌と風雅が広く行き渡った上古の大和。酒と歌を愛する美しい少年・穂日は、ある夜の歌会で、不思議な少女の歌を耳にします。悦びと悲しみを同時に含んだその一節は、彼の心をただちに奪いました。少女は夕暮れになると山から現れ、歌い終えると再び山へ帰る、正体の知れぬ存在でした。穂日は彼女に取り憑かれたように「門の山」へ通い、ついには山の奥へ足を踏み入れます。
その先にあったのは、湖と五つの色の邑から成る、美しくも滅びた異界でした。少女はそこで、歌によって栄え、歌によって争い、歌によって亡びた都の記憶を語ります。やがて穂日は、少女そのものがただ一人の女ではなく、亡都の残響であり、最後の歌の器でもあることを知っていきます。
画家、詩人として有名な村山槐多ですが、優れた小説
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!消えた輪郭を描く
村山槐多という人物は大正期に活動した夭折の画家と知られる。
名を聞いてピンとこない方もその絵画の異様な迄の陰影の濃さや肉感的な生々しさは眼にも脳にも残るだろう。
一方で小説や詩ものこしている。その内の一つが今作のもとになる小説『廃邑の少女』だ。
残念ながら途中で描写も明らかに先細り未完成で終わっている。
それを筆者の高野氏が補作という形、没後百年以上経つのでパブリックドメインではあるが二次創作で物語として形成した。
本作はざっくりと言えば〝怪異に魅入られる〟話である。穂日が魅入られた歌の少女を追って……と。高野氏もそこを指摘している。
前述の通り槐多の未完の作品であり、それを補うのは…続きを読む