物語は、すべての売れない小説家に捧げている。とても静かなムードを漂わせています。失望感ともとれるのですが、それ以上に、小説家の心に、書き続ける熱い情熱を感じます。しんみりと、静かな雰囲気が魅力的です。
書き手にとって作品についてまわる様々な問題。考え続けているとだんだんと疲弊してしまうかもしれませんが、その中でとても純粋で確かな、本来の書く理由を思い起こさせてくれます。 web小説が身近になった今、とても大切な、根本的なことを忘れかけてはいまいか?ふと息をついて読むと気持ちが楽になります。
自分の小説を誰も読んでくれない。評価されない。そんな悩みは、投稿サイトの作者の8~9割(以上?)の方が思う悩みですよね。現実には、打ち出の小槌などありませんから、ほぼ全ての作者様が思う所があると思います。でも、たった一人でも、自分の作品を読んでもらえる喜びを手にできれば、そこから自分の進む道が見えてきます。そんな絶望、挫折感を感じる主人公に、ほんの一筋の光が刺す瞬間の描き方が素晴らしいです。創作に携わる方は、是非一度お読みください。
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