概要
泣くことが正しい世界で、笑う咎を選ぶ——。
この国で、泣けない人間は罪人だ。
笑うこと、自己を肯定することは犯罪。空に青はなく、星もない。かつてあったはずの星座は、歴史ごと消されている。
王国ティアミントでは、涙がエネルギーであり通貨であり、悲劇に泣くことが国民の義務だった。
ステイシアはその秩序を守る側の人間だ。ティア・ポリスの部隊長として感情を殺し、任務を遂行している。故郷の両親を安心させたい。その一心で、自分の中の何かを毎日少しずつ手放してきた。
ある夜、反政府組織の掃討作戦。ステイシアの威嚇射撃が一人の男の命を奪う。殺すつもりはなかった。その男は、死ぬ瞬間、泣きながら笑っていた。
理解できない。なのに、あの顔がまぶたの裏から消えてくれない。
そしてステイシアは気づく、自身の目から涙が消えたことに。禁制品の目薬で涙を偽装するた
笑うこと、自己を肯定することは犯罪。空に青はなく、星もない。かつてあったはずの星座は、歴史ごと消されている。
王国ティアミントでは、涙がエネルギーであり通貨であり、悲劇に泣くことが国民の義務だった。
ステイシアはその秩序を守る側の人間だ。ティア・ポリスの部隊長として感情を殺し、任務を遂行している。故郷の両親を安心させたい。その一心で、自分の中の何かを毎日少しずつ手放してきた。
ある夜、反政府組織の掃討作戦。ステイシアの威嚇射撃が一人の男の命を奪う。殺すつもりはなかった。その男は、死ぬ瞬間、泣きながら笑っていた。
理解できない。なのに、あの顔がまぶたの裏から消えてくれない。
そしてステイシアは気づく、自身の目から涙が消えたことに。禁制品の目薬で涙を偽装するた
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