ちょっとだけ。そう前置きして語られるのは、織風氏の不思議な体験の数々。怖がらせるために作られた怪談とはまるで違うぬくもりのある切ないエピソードから、実話ならではの答えのわからない不思議なエピソード、そして洒落にならないほど恐ろしいエピソードまで目白押し。第7話を読めば、筆者が人間だけでなく幽霊にもモテてしまう(!?)理由に納得が行くだろう。怖いけれど怖いだけではない。確かな体温のある言葉の数々は、不思議な体験をしたことのある人にもそうでない人にもきっと届くはずだ。
自分には見えない世界を拝読させていただく楽しいひととき。ちょっと怖いお話も、軽やかな語り口でするすると読めてしまいます。歩んできた時間から生まれてくる言葉だからこそ、心にしみる。7話まで是非たどり着いていただきたいです。
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