概要
見世物小屋で“商品”として扱われていた兎族の少女、ルーチェ。
問題児の少年、ナハトは彼女の手を引いてこう言った。
「散歩しよう」
その散歩で、見世物小屋は崩壊した。
そしてそれはルーチェにとって初めての「あったかい家」への導きとなった。
あたたかいお話が好きな方へ。
笑って騒いでときどき胸も熱くなる。
読んだ後にはほっこりあったか。
最後は「ただいま」と言いたくなる物語。
――――――――――
※以下、コンテスト提出用あらすじ(ネタバレを含みます)
見世物小屋で「商品」として扱われていた兎族の少女ルーチェは、魔獣を従える力を利用され、搾取されていた。
自分の意思すら許されない日々の中、見世物小屋を摘発に訪れたギルド《黒猫の家》の少年
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!商品だった兎族の少女が選んだ帰る場所
本作は、商品として扱われていた少女ルーチェが自分で帰る場所を選ぶまでを描いた、心温まるファンタジー作品です。
異世界が舞台ですが、テンポよい会話を通して世界観が自然と伝わってくるため、気づけば物語の世界へ入り込んでいました。
特に印象に残ったのは、ルーチェが自分の意志で「どこへ帰るのか」を選んだ場面です。
その瞬間の情景が、まるでアニメのワンシーンのように鮮やかに思い浮かびました。
タイトルにもある「ただいま」と「おかえり」、そして「家」という言葉に込められた意味が物語を読み進めるほどに心に沁みていきます。
そして最後に配置された"プロローグ"――。
壮大な物語の幕開けを予感…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「ただいま」と「おかえり」の意味に涙します。
この方の作品は、心にそっと触れるような書き方がとても上手いです。
気が付けば夢中で読み込んでしまっていました。
読み終わったあとも、世界観の広がりをまだ残しているので「終わり?続きは?続きはないの?」と渇望してしまうような。
ここで終わるには勿体ない作品ですが、ここで綺麗に終わらせているのがまた凄い。
壮大な物語の序章にも感じる作品です。
登場キャラクターも少ないですが、それだけに個性を際立たせ、一人ひとりに愛情をもって描写しているのがよくわかります。
なにも知らないルーチェが、少しずつ暖かさを知っていく。少しずつ前を向いていけるようになる姿がたまらなく愛おしいです。テイマーという存在価…続きを読む - ★★★ Excellent!!!商品だった少女が知る「ただいま」と「おかえり」
本作は、見世物小屋で「商品」として扱われていた兎族の少女ルーチェが、ギルド《黒猫の家》で居場所を見つけていく物語である。
物語の骨格そのものは王道だ。傷ついた少女が温かな共同体に迎え入れられ、自分の価値を取り戻していく。しかし本作の魅力は、その過程が実に丁寧であることにある。ルーチェは最初から劇的に変わるわけではない。「家」という言葉を知らず、「食べたいものは?」という問いにも戸惑う。そんな彼女が、仲間たちとの食卓や日々のやり取りを通じて、少しずつ“人として生きること”を覚えていくのである。
特に印象的なのは、シリアスな背景とコミカルな日常のバランスの良さだ。ルーチェの境遇は決して軽いも…続きを読む