マレーバクと恋愛するカオスな乙女ゲー。本当にそれ……恋愛の参考に！？

　もっと続きが読みたいな、と思えるようなすごくカオスで楽しい世界観でした。

　モテない「おにいちゃん」のために、「恋愛ゲームでやって好かれる言動を覚えなさい」と言ってくる妹。

　なるほど、これは「あるある」かもしれない。ラブコメ作品なんかを読んでも、それは「男にとって都合のいい女性像」が描かれている可能性が高く、恋愛の参考にはならない。

　でも、「女性向け」なゲームとかなら、それは「女性が求める男性像」が出てくることになる。だったら、それを参考にすればいいじゃないか。至極合理的な判断。

　……と、思って読み進めます。
　そして勧められたのが、「マレーバクとの恋愛」という内容。

　いやいや、おかしいだろ！

　このゲームのカオスっぷりもさることながら、「おにいちゃん」のその後のプレイ内容もやっぱりカオス。というか、ダメな選択肢が出てくるこのゲーム、やっぱり参考にならなさそう。

　千文字程度の短編ながら、「一個の世界」を感じられ、とても楽しませていただきました。
　このゲーム、ＤＬで７００円くらいで割引されてたらプレイしてみたいかも。