目が覚めた

何かが迫ってくる

　真夜中の3時58分。

　寝ることができない。

　何度目をつぶっても体が眠ろうと思ってくれず、結局今夜も起きてしまう。

　最近はずっとこんな感じだ。

　身体の感覚が狂い、眠りたくても夜は眠れず、そのしわ寄せが昼に来る。

　頭がずっとボーとしており、痛みすら感じ始めてきた。

　だが眠れない。

　眠らないといけないと分かっているのに…。

　次第に体の調子が悪くなり、頭痛や吐き気を感じ始めてきた。

　病院に行こうと何度か思った。

　しかし朝イチで行こうとしていたら急に眠気に襲われ、気づけば夜になっていた。

　病院は閉まっている時間だ。明日行こう。

　そう思って結局行けない日々を過ごしている。

　だが最近では外に出る……いや動くことすらキツくなり、結局家にこもってしまう。

　最悪の悪循環。次第に自身の身に何かが迫ってきているような感覚に陥ってきた。

　ああ…。こんなことなら夏休みだからといって毎日夜中まで遊び続けるんじゃなかった。きちんと寝ておけばよかった。

　そしたらこんな狂った体にならなくて済んだのに…。

　頭の痛みが更に酷くなる。

　何かがゆっくりと迫ってくるような感覚に襲われ、私はベッドに倒れた。

　……ああ。ようやく私は元へ戻れた。