本レビュー執筆日、10月31日。今日読むのに最適のお話発見、というわけで本作を拝読させていただきました。そう、ジャンルやタグすらも確認せずに……。
本作では主人公の男性と「トリック・オア・トリート!」と言いながら集まってきた二人の子供たちを描きます。
主人公は「お菓子がちょうど尽きてしまった」と言って、子供たちを自宅に招き入れ――。
冒頭のほんわかした雰囲気に惹き込まれ、どう話が展開するのかと思っていたら……。そこからはまさかの急展開。ジャンルを見ずに読み始めたのがむしろ功を奏して、大変驚かされました。
短い文字数の中で「驚き」を複数用意する。普段ミステリを書いている者としても、もちろんホラー作品として見ても、よく練られた一編であると感じました。