概要
言葉を、伝える。
他者と交流せず、伝える文化を持たない人魚。それでもある人魚はどうにも言葉にほれ込んでしまう。伝えることにあこがれ、とうとう海を飛び出します。多種多様な「伝える」手段を持った「人」に会うために。
人間の「笑顔」や「悲しみ」に触れる。言葉や表情で伝え合うことの難しさ、そしてかけがえのない瞬間の尊さを知る。これは人魚と人の間に生まれる、「伝える」物語。
人間の「笑顔」や「悲しみ」に触れる。言葉や表情で伝え合うことの難しさ、そしてかけがえのない瞬間の尊さを知る。これは人魚と人の間に生まれる、「伝える」物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!新説人魚姫
書きたいことがいっぱいです。
人魚姫、こういう人魚姫もいたかもしれません。
人魚の「言葉を学ぶ喜び」と「人と分かち合いたい気持ち」が丁寧に積み上げられていらっしゃいました。私は自然とその視点に引き込まれました。
比喩表現も効果的で、「砂の城が波に壊されるような」など感情の揺れを鮮やかに伝えていますし、海と陸、言葉と感情の対比が物語全体を通じて一貫している部分は、おそらく構成だと思うのですが、それにしても素晴らしくナチュラル。
もう1箇所。すごいなぁって思ったのが、会話や表情のやり取りを通して「伝える」と「伝わる」の違いが浮かび上がるところ。
これ、大人も、できてないですよね。伝…続きを読む