最強少女×おっさん、予想外に尊くてクセになる二人旅

ダンジョンでの偶然の出会いから始まる、ちょっと不器用で、ちょっとズレていて、でも確かに心が通っていく二人の物語。
S級冒険者の少女は圧倒的な強さを持ちながら、どこか世間知らずで無表情。
一方のFランク治癒士のおじさんは、戦闘では役に立たないけれど、料理と優しさだけは誰にも負けない。
この“強さ”と“弱さ”の噛み合わなさが、読めば読むほどクセになる。
特に魅力的なのは、
少女が初めて「味」を知っていく過程と、
おじさんが誰かのために腕を振るう喜びを思い出していく姿。
二人の距離が少しずつ縮まるたびに、心もじんわり温かくなります。
アクションは爽快で、ギャグはテンポよく、そして食描写は丁寧。
“飯テロ×バディもの×ファンタジー”という欲張りなジャンルを、見事に成立させています。

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