第1話
またあの夢…
最近あの頃の夢良く見るなぁ
そんな事を思いながら起きた私、凛音はいつも通り朝の支度をしながら階段を降りてリビングに行く
階段を降りる途中いつも通り両親の喧嘩する声が聞こえた
(はぁ…、今日も喧嘩してる。夫婦なんだし1日くらい仲の良い日があったって良い気がするのになー!)
私はそんな事を思いながら両親が喧嘩するリビングの扉を開けた
私が入るといつも一度喧嘩を止める
そしていつの間にか夫婦喧嘩は再開している
(いつも私が部屋に入ると止めようとするなら最初からしなければ良いのに…)
朝食を食べながら夫婦喧嘩が再開した2人を見てそんなことを思うのだった
そんなこんなしているうちに幼なじみの陽流との待ち合わせの時間になっていた
陽流とは小さい頃からずっと一緒に居ると約束し合った仲だった
陽流はどう思っているか分からないが私はずっと好きだった
私の家の事情を良く分かっている彼は良き理解者でもあった
そんな彼がこれからも変わらず傍に居てくれると信じていた私は、この時はまだ油断していたのかもしれない
私はいつも通り待ち合わせの公園へと急いだ
『おはよう!今日から新学期だね?新しいクラスまた同じだと良いなー』
歩きながら陽流に少し無理に笑顔を作りながら言った
『そうだなぁ、いつも話してる奴らが一緒だと気使わなくても良いからなー。ってか叔父さんと叔母さん相変わらずなんか?無理してるのバレバレだぞ?俺と一緒に居る時くらい本音で話せよ!』
陽流はニカっと笑いながら、頭を撫でながら言った
陽流の何気ないそんな一言にもドキッとして俯いて小声でお礼を言った
『ほら始業式始まっちまうぞ!!』
陽流は私の手を引いて学校まで走って行った
学校に着くとクラス分けの紙が教室の前に貼り出されていた
そして私たちはドキドキしながらクラス分けを見つめていた
あの日の約束を忘れない ストロベリームーン @YUKI-koi
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