時代のはざま

古 散太

時代のはざま

見ようとしない人には見えない

それが目の前を通っていても

気づかないまま過ぎていく

視界に入っていても見えないもの

たくさんある


聞こうとしない人には聞こえない

静寂の中でそれが鳴っていても

意識が向かなければ気づかない

鼓膜が揺れても頭の中で鳴っても

聞こえない人


感じようとしない人には感じられない

それがすぐそばにあるとしても

知らずに感じることを拒否してる

目に見えること耳に聞こえること

たくさんある


知ろうとしない人は知ることができない

自分の知っていることがすべてだと

思い込んでいるのは殻の中と同じ

人はまだ何も知らないと

気づいてない人


時間が流れて新たなことが増えていく

これまでと同じはさらにしんどくなる

それどころか少しずつ通用しなくなる

いいことも悪いことも通用しなくなる


すこしだけ目を開き

すこしだけ耳を傾けて

すこしだけ敏感になって

すこしずつ知ってみませんか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

時代のはざま 古 散太 @santafull

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ