教室という小さな社会の断面に映る息づかい
- ★★★ Excellent!!!
この作品を読んでいると、まるで透明な窓越しに教室という“小さな社会”の断面を覗き込むような不思議な気持ちになります。軽やかな会話の中に、時折ドキッとするような本音や、笑い飛ばすしかない矛盾、そして何より“迷い”や“葛藤”が丁寧に描かれていて、読むたびに自分の学生時代の息苦しさや、小さな反抗心までもそっと思い出しました。
ラビリンスという言葉に込められた「一本道」の意味も、どこか救いのようで――迷いながらも一歩ずつ進むことの尊さを、優しく肯定してくれている気がします。今、どこかで立ち止まっている人にも、「大丈夫、あなたの歩みはきっと繋がっている」とそっと語りかけてくれるような、そんな優しい余韻が心に残りました。