プロット
プロローグ
イリアの遺書 掴み
起
キタイで暮らすイリアの日常パート
イリアと周辺人物の関係性を示す。
1 キタイの浜辺でカモメの餌やり(日課)をするイリア。
2 夜まで昼寝してしまい、エリックに連れ戻されるイリア。夜の不気味さ(静けさ)と兄の頼りがいを再確認する。
3 自宅にて 母が作った甘い香りのするシチューを夜食として食べ、幸福感に包まれるイリア。
4 翌朝 学校にて 親友との絡み。会話で舞台設定の話を違和感なくさせる。
5 帰宅途中にて 近所のヤンチャなガキどもとの絡み。からかわれたりするがお互いいがみ合っている訳ではない。
6 自宅にて 家族団欒で夕食。祖母との会話。
7(仮) もう1日くらい日常パートを描くことで、読書にイリアの平凡かつ幸せな日常をしっかりと叩きこむ。具体的にどのようなイベントを発生させるかは未定。
(承)転
ある日キタイで大地震が発生する。その翌日、イリアの祖母が亡くなっている。しかもそれをイリア以外の皆は当然のこととして受け入れている。困惑するイリア。困惑しながらも平穏な暮らしを取り戻そうと努めるイリアを描く。
1 ある晩、嵐がやってくる。イリアはベッドにくるまって震える。なにか底知れない恐怖が身体を這い上がってくるように感じるが、他のことを考え気を紛らわす。
2 翌日、祖母にプレゼントをあげる。なんのプレゼントかは未定。祖母は喜ぶ。
3 翌日 学校にて 普段通りの生活をしていると、突然大地震が発生する。イリアは大地が裂け、空間が歪むような「幻覚」を見た後に気絶する。
4 目を覚ますと、ベッドの上だった。イリアは昨日のことは夢かと考える。普段通りの生活に戻ろうと、学校に通う。
5 学校ではいつも通り過ごす。地震のことを親友に聞くが知らないと言われる。やはり夢だったのだと考える。
6 自宅にて 夕食で祖母がいないことに気付く。両親や兄に尋ねると、数年前に亡くなったと言われる。イリアは「死」という概念が理解出来なくて困惑する。また、それを知った瞬間に、今日までその概念について考えもしなかったことについて違和感を抱く。
7 身近な人間の死を想像して震えるイリア。それを考えないようにして本を読んでいると、偶然脳科学に関する分厚い本を見付ける。この本は今まで家に無かった。
8 夢中で脳科学の本を読むイリア。純粋な知的好奇心が満たされる喜びと、この本で自分の気持ちが全て説明されてしまうことに対する畏怖の両方を感じる。
9 本を読んだりするうちに、死に対して気持ちの整理をつけるイリア。
10 そんなある晩、再び大地震がキタイで発生する。再び空間が歪みイリアは気絶する。
結
イリアの感情を破壊する。その後イリアは目覚め、真実を知り、故郷へ戻る。夕暮れ時、浜辺に沈んでいくイリア。あとには焼きたてのパンと、カモメたちの鳴き声だけが残されている……。
1 イリアが目を覚ますと、全身に汗をかいていた。なにか嫌な予感がして、飛びおきる。
2 自宅廊下にて、兄と、見た事のない謎の男に対峙する。男は刃物を持っている。刃物には血液らしきものが付着している。呆気にとられるイリアに襲いかかる男。兄は咄嗟にイリアを庇って背中を刺される。その瞬間イリアは再び気絶する。
3 目覚める。夢かと思って安堵するが、同じことが再びおきる。兄の死を見て叫ぶイリア。再び世界が暗転しイリアはベッドの上で目覚める。
4 自身が同じ場面をループしていることを自覚するイリア。ループした世界の中で最悪な結末を回避しようとするが、どれも失敗に終わる
5 諦観し、ただ目の前の苦痛から解放されることだけを望むようになるイリア。そんなときに、再び世界が歪むのを感じ、気絶。目が覚めると現実世界に戻っていた。
6 イリアの遺書 リプライズ
7 待つものが誰もいない世界で、自死をするために帰郷するイリア。家族の不在以外は何ら変わらない街並みを眺め、物思いに耽った後、イリアはパンを買って浜辺へ向かう。
8 カモメたちへパンを与え、しばらく泣いたあと、どこか安堵したような表情で、靴を脱ぎ、海へと沈んでいくイリア。end
プロット 砂糖 雪 @serevisie1
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