第3話 天文学部

ホームルームが終わり片桐先輩が言っていた部活棟までやってきた、

「天文学部どこだ…?」

野球部やサッカー部などメジャーな部活はあっても天文学部はなかなか見つからない、探しながら歩いていると一番奥、ぽつんと天文学部の部室があった。

「ふぅ…」

そう深呼吸して扉を開けた

ガラガラガラ…

「失礼します…部活動体験できました。」

そう言いながら部室を確認すると紹介通り3人、女子2人と男子1人がそこにいた、

そして天文学部とは思えないほど天文学に関するものがなかった。窓際に望遠鏡がぽつんと置いてあるくらい、それ以外はない。大きなソファーと机、まるで家のような空間がそこにはあった。

「あぁ〜!早川くんだよね!学校案内のときの!」

相変わらず声がでかい…

「はい…片桐先輩」

「来てくれたんだ〜!嬉しいなぁ〜」

片桐先輩は満面の笑み、もう惚れているのに惚れ直してしまいそうだ。

「こんにちは、中入っていいよ」

そういったのはまだ名前を知らない男の人

「自己紹介をしようか、僕の名前は宮下光輝みやしたこうきここの部長だ。よろしくね」

さっき話してくれたのは部長だったのか…もしかしたら片桐先輩を狙っているライバルなのかもしれない、要警戒だな…

そんな事を考えているともう一人の女子が自己紹介してくれた

「こんにちは〜私の名前は東雲宇宙しののめそらっていいます!あとさっき話してた光輝の彼女だよ!よろしくね!」

なんだ光輝先輩は彼女持ちだったか…安心した。

疑ってゴメン!そう心のなかで謝っておいた。

「やっほー!さっきぶりだけど自己紹介しとくね!片桐紗良です!」

可愛い。それに尽きる、本当に天使のようで何時間でも観ていられそうだ。

「早川葵です、天文学部に入るつもりです、よろしくお願いします」

陰キャオーラが溢れ出ている自己紹介をしたのは紛れもない俺だ。死にたい。

「さっそく新入生1人ゲット!いや〜こいつら部室でいちゃつくから気まずかったんだよね〜。仲間できてよかった〜!」

あんなシゴデキオーラ出してたのにいちゃつくのかよ…

「新入生入ってきたことだしみんなでできることしよーよ!」

「しようって言ってもトランプくらいしかないよ?」

「トランプしよ!ババ抜き!」

ババ抜きなんで小学生ぶりだ。

なにせ生粋の陰キャだったからな!

「そうと決まればこっちおいで!」

そう誘われたのは俺であろう、完全に目が合っている、ゆっくりと近づいていってきずいた、彼女が叩いているのは隣、しかも結構距離が近い、どの男子にもそうなのだろうか…

「失礼します…」

近い!ちかすぎる!かたがすでに当たっている!

なんとも居心地が悪い…



そんなこんなでドキドキしてたら結果は惨敗…

まさかハニートラップじゃないだろうな…?

そんなドキドキする放課後を過ごしていた…

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天文学部の天使様 木猫 @nekotoro4

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