定食屋ゴリラ亭イタリアに行く

🐺🔥🚇セレンとセシウム

定食屋ゴリラ亭イタリアに行く

 イタリア北部のとある場所。

 日本から定食屋さんがやって来た。

 その名は、『定食屋ゴリラ亭』。

 ゴリラの腕を持つ三人の爆乳のお姉さんが働く店である。

 彼女達は、日本で覚えた料理をイタリアで振る舞うことを目的としていた。

 グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ……

「豚汁と焼き鯖の定食二ちょーーーーーーーーーーーーーー!」

 しかし、開店してから三ヶ月。

「このスープ、コクが足りないなぁ」

「この米、味が無い………………」

 ゴゴン!

 なかなか、お客さんの不評がとても多かった。

「はぁ………………」

 タッタッタッタッ…………

 ゴリラ娘の長女はスマホを確認した。

 そこには、レビュー☆1.7と書かれている。

「お客さんを少ないし、料理も受けてないね」

「どうする? お姉ちゃん?」

「あたしに任せて!」

 ガラガラガラガラガラガラガラガラ!

 ゴリラ娘の次女が店をしめた。

「なにをするの?」

「まかないを使った食材を使うの」

「まかない?」

「ああ、そうか!」


 そして、一ヶ月後。

 ガタッ!

 ゴリラ娘の末っ子が看板を置いていた。

「ペペロンチーノヤキソバ定食?」

「サーモンリゾット定食?」

「この店の新メニューです」

「新メニュー?」

「言ってみましょう?」


 カタン!

 新メニューを楽しみにやって来たイタリア人の男女。

 その目の前に、ペペロンチーノヤキソバ定食とサーモンリゾット定食が置かれた。

 オレンジと白が混ざり合うおかゆのような料理。

 それと、にんにくや唐辛子の香りがする縮れた麺。

 その二つの横には、トマトとオリーブオイルと四種の四角いチーズが入った豚汁があった。

「トンジルがあるね?」

「けれど、香りが強いな」

「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……プフゥゥゥ………………………」

「おい、いきなり飲んで大丈夫なのか?」

「ボーノ!」

「ええ?!」

 女性の嬉しい表情を見て男性は驚いた。

 今まで、美味しくなかった豚汁が好評だったのだ。

「では、わたしも…………ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……プフゥゥゥ…………………………ボーノ!」

 男性は新しい豚汁を飲んだ。

 トマトとチーズの旨味とオリーブオイルの香りが豚汁の味をより強くしていた。

「また、行きたいな!」

「うん!」

 

 それから一週間後。

 ゴリラ亭のレビューは☆4.7に急上昇。

「ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ……」

 ゴリラ亭は、たくさんのお客さんで埋め尽くされた。

 しかし、ゴリラ娘達は慢心していない。

 これから、高レビューを維持し続ける戦いが始まるのである。

「コーンリゾット定食一ちょーーーーーーー!」

 

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