千年の夢
みぃ
銀色にねむる
森が深く、静かに息をひそめる
木々は千年の夢を見ているのだろうか
葉の一枚一枚が、銀色の月明かりを浴びて輝く
小鳥たちの歌声は、遠い記憶の彼方へ消え、
風だけが、そっと枝を揺らす
流れる川は、凍りついた時を映し出す鏡
苔むした石の上で
私はそっと目を閉じる
この森の深い眠りの中、私もまた、
一つの夢となる
希望を秘めた蕾のように、
夜露に濡れた花が、静かに光を待つ
いつか、この森が目覚めるその日まで、
私はただ、ここで眠り続ける
千年の夢 みぃ @miwa-masa
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