異常な値段がついても即売れるっていうことは、それだけ「ヤバいファン」がいるってことなんですよね。
それこそ、心血注いでるような人とか、命を絶つ寸前まで行った時に救われた人とか。
そういった人の熱量というのは、他人が気軽に触れに行こうとすると大炎上するくらいの業火レベルなわけです。
ただ高く売れるだけのおもちゃ、とかではなく、崇拝対称なわけですからね。
昨今の社会問題となって久しい転売問題、ホントに何とかならないですかねぇ。
転売をする個人ももちろん悪いのですが、その場を提供するプラットフォームサイトをもうちょっと本腰入れて行政指導してもらいたいものなのですが、そこのところどうなんでしょうかね。
恨みの行きつく先がそこにまで広がらないと、変わることがないのでしょうかね。
夏の終わりにどろりとしたほの暗い笑みを感じてみたい方は、是非どうぞ。
転売ヤー。それは別名「経済テロリスト」。
みんなが欲しがる商品を不当に買占め、正規の価格よりも上でしか購入できなくする存在。
断固許されざる、この罪!
本作は、そんな『禁忌』に手を出してしまった男が陥る、とある恐怖、そして「罰」が描かれています。
転売ヤーとして「仏像乱舞」という作品に出てくる商品を出品。そこで購入した女性から「箱がへこんでいる」とクレームを。
そこから、急速に侵食されていく日常。
決して同情することのできない男。世の中にはびこる害悪。
お金の問題などではない。「尊い品物」を、そんな「投資対象」みたいに扱ったこと。それ自体が罪。
一時的とはいえ、そのような不浄な者の所有物となってしまった品物に、どうして愛着を感じることができるだろうか!
そんな「害悪」に対する怒りと怨念はきっと誰もが共感できるはず。
本作に登場してくる「怪異」。その正体は……あなたかもしれない!!