才能が乏しいからって諦める理由にはなりやしない




私は康太の祖父だ。



才能が乏しく、容姿のせいでいつもいじめられて苦しんでいる孫は心が強い。


今まで一度も夢を諦めたことはなかったのだ。





そんな孫でも今日は心が折れてしまったらしい。いつもは必ず、ただいま、と言って家に帰ってくるのだが、今日は暗い顔をして、無言で部屋に入っていった。




だが、大丈夫だ。康太は絶対に元通りになる。

何故ならば自分の悩みを共有できる似た境遇の子が励ましにきてくれるからだ。


才能の乏しい人達には共通してたった1つの才能がある。


絶対に無理だと自分でも分かっていても、止まることを知らない、ずっと走り続ける。



そう。才能の乏しい人達には共通して努力の才能がある。



何があってもめげずに努力し、他人が遊んでいる時間、寝ている時間をも努力する時間に費やし、才能の乏しい人間が、才能に溢れた人達を追い越し、成り上がっていく。



そんな人は必ず大物になる。



たがら、私はこう考える。──報われるその瞬間まで努力できたやつは勝ちだ──と。



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努力の才能 かんたろう @hirudake

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