序盤を読んでの感想です。
本作は、主人公・ユリが異世界に転生し、獣人族の長・ゼファに拾われるところから始まります。ユリはその純粋な心と努力によって周囲から信頼される存在へと成長していきます。彼女の前向きな姿勢は印象的で、新しい環境の中で自分の居場所を築いていく姿に魅力を感じます。
ゼファは厳格でありながらもユリを実の娘のように大切に育てる姿が温かいです。妖精族エルフの女王セレスティアの理知的で優雅な振る舞いはユリにとって刺激となり、彼女の指導を受けながら着実に力をつけていきます。
一方、ユリの付き人になったエレナは、最初はユリを快く思っていませんでしたが、次第に彼女を認め、支えるようになります。シルフィは素直な少女ですが、ユリに決定的な転換をもたらす存在となります。
本作の魅力の一つは、ユリの視点で語られる柔らかい文体です。素直な語り口が異世界の文化や価値観を自然に理解できるようにし、読者に親しみやすさを与えています。種族ごとの特徴や立場の違いが細かく描かれており、物語の世界観に深みをもたらしている点も良いです。
ユリの成長が物語の中心となる本作。今後、どのような人物たちに囲まれながら自分の運命を切り開いていくのか、その過程で彼女がどんな試練を乗り越えていくのか、今後の展開がとても楽しみな作品でした。