概要
祈ることしかできない──それは戦場で銃や十字架よりも最も強い武器になる
かつて平穏を祈る場所だった教会に、銃声が響いた。西軍の兵士と、敵の残党。巻き込まれたのは、村で神に仕えるアウルス牧師だった。
祈りの言葉と共に人々の前に立ち、戦火の中で命を守る。その行為のすべてが
「命を与えるのも奪うのも、神だけだ」
という考えだったのか。十字架の中に秘めた使命。男は“神の役”を演じようとした。
祈りの言葉と共に人々の前に立ち、戦火の中で命を守る。その行為のすべてが
「命を与えるのも奪うのも、神だけだ」
という考えだったのか。十字架の中に秘めた使命。男は“神の役”を演じようとした。