凡人の一説

Zamta_Dall_yegna

今の小説

 web小説はタイトルで説明しないと、見ても貰えない。ご尤もな意見である。では、タイトルが全てなのかというと、そうでは無いという。


 読者は、分かりやすくて頭で考えることをせずに、ただ自分が気持ち良くなれる。そんな読み物を探しているのだ。


 決して全ての人に当てはまるわけではない。だが、少数の意見ではない。いわゆるエンタメ小説やライトノベルを読む層は、これを求める人が多いように見える。


 対して、僕はそれを書きたいと思わない。意味のない話程、愛着が沸かないものはないからだ。その時の感情を、考えを感じない小説は、僕の中でただの包装紙に過ぎない。たとえ人に読まれなくても、自分が納得のいく小説を書きたいのだ。


 今の世の中、純文学が脚光を浴びることは難しそうなものである。だが、捨て置くにはもったいない。投稿者がこれほどまでに多いのだから、純文学の天才の一人や二人混じってはいないだろうかと思っている。できることならば、再び純文学が脚光を浴びる機会がくることを願うばかりだ。

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