概要
心を閉ざした少女の相棒は、突然しゃべり出したぬいぐるみだった。
適正試験で異常な結果を残し『異質』と恐れられた少女イルミナ・セラヴィス。彼女は言葉を話す不思議なトナカイのぬいぐるみ・シェルカと共に、魔法学園へと入学する。トラウマを抱えた女の子魔法使いが、不穏な影に怯えながらも困難に立ち向かう物語。
※作者入院により更新停止中
→復帰未定(作者身内より)
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→復帰未定(作者身内より)
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異質と呼ばれた少女が歩む再生の物語
<プロローグを読んでのレビューです>
銀青の髪を持つイルミナと、彼女が寄り添ってきた白いトナカイのぬいぐるみ・シェルカとの出会い直しから始まる。文章は静謐で、場面ごとの光や音の移ろいを丹念に描き出し、読者は自然にイルミナの孤独や不安を追体験することになる。過去に起こった異質な出来事、村人たちの視線、そして夜更けに訪れる小さな奇跡──それらが流れるようにつながり、序章から深い余韻を残す構成となっている。
印象的だったのは、シェルカがイルミナの手を包み込む場面──ここには、物語の核心である“救い”がさりげなく示されている。人に拒まれた力を前にしても、この柔らかな触れ方は恐怖を解きほぐし、彼女…続きを読む