ぷらねたりゅうむ

白河清澄

ぷらねたりゅうむ

燃ゆるはつなつ昼にも星を望める天の帳があるという


しずかとひんやりは同義地球はすでに凍星かもしれず


たぶん寝るな、投影機ってばかでかい蟻みたいだよね、たぶん寝る


惑星とは彷徨う者でありわたくしもまた異星の旅人


公転周期二百年 二百年後に必ず会える金星でいて


星撫ぜる豊穣の女神の指先 水着の母 砂の熱かったこと


そら太陽系にも銀河系にもなりたくない系の星もおるわな


降りそそぐウソの奇跡はきれいで彗星に願った酔生夢死


まなうらのみでみるうつつといふいみで満天と夢とは繋がっていた


居眠る君のぽっかりと咲いた口のなかにこそ宇宙はひろがる

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