第41話〜連携確認コッコ討伐〜
さて、「ダンジョンに入る前に連携を確認しとこうよ!」というルビーの鶴の一声により平時から張り出されているコッコ狩猟の依頼を受けた
「陣形の確認しとくね、ツルギさんが最前衛でパチュとシノが最後衛、私とレイは前衛寄りの中衛で状況によって後衛の援護に行ったり前衛の援護に行ったりしよう」
「了解、俺は常に最前衛でヘイトを切らさないように立ち回れば良いんだな」
「そ!今回は私もタンク向けの装備じゃなくてアタッカー向けの装備にしてるからツルギさんには頑張ってもらうよ!」
「あいよ」
で、草原に出て10分程索敵したら目当てのモンスター、桃色の巨大鶏【コッコ】だ
「シノ近くに他のPTはいない?」
「目視できる範囲には居ないわね」
「なら、OKかな···じゃあ、ツルギさん、最初の一撃お願い」
「ん、了解」
駆け足でコッコに近付き···
「【ヘイトスマッ(バチィッ!!!)シュ】?」
なんかヘイトスマッシュを打った瞬間にライトニングディフェンダーが放電したんだが
「コケーーーーーー!!!???ケ、ケケケケ、ケ···ケ···」
で、急に雷に撃たれたコッコは驚きの声を上げそのまま顔の横に直撃したライトニングディフェンダーの更なる雷撃に痺れた様な声を上げたあとズゥンと倒れた、あ、痙攣してる
「あ、あれ?」
「あー···確かコッコの弱点属性って雷だ」
困惑の声を漏らした俺に追従してルビーが答える
「なんか、コッコ白目剥いてビクンビクン痙攣してるんだけど···これ、ノッキング状態じゃない?」
状態を確認に来たシノも呟く
「ノッキング?」
「生き物の急所に針とか打ち込んで麻痺させる捕獲技術の事よ、このノッキングは基本的には解ける事が無いから新鮮なまま業者に持っていけるの、それこそ研究機関でも食肉の卸売業者でも」
と、答えてくれたのはパチュ
「でも状態見るにノッキングとは少し違うっぽいっすよ、これ多分神経に強力な雷撃を受けたから神経が焼き切れた感じっすよ」
「神経が焼き切れたって事は···」
「人間の状態で例えるとしたら植物人間っすね」
「···これ、新しくディフェンダー買った方が良いかな?」
「いや〜···多分それすると拗ねるっすよ、ライトニングディフェンダーが」
「だよな···」
と、連携確認も何も無い状態で初のコッコ狩りは終わったのだった
ちなみに神経締めされたコッコは冒険者ギルドまで荷車ひいて持っていきその場で競売に掛けられ1人辺り金貨6枚の収入になったとさ
ファンタジーライフ〜剣と魔法の世界のいつもの日常〜 @sword2222
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