生産者と消費者の構図を浮き彫りにする

一次産業に従事している身としては、常日頃から晒されている生産者と消費者の間に横たわるギャップ。

農業の世界で綺麗、安全、安価という矛盾を孕んだ構造が業界スタンダードになっているように、創作の世界にも生産者と消費者の間にはギャップがあるようです。

作り手は費用対効果と矜持が作り出す関数のグラフから落とし所を見つけ出すか、自らの矜持に殉ずるかを選択する運命にあって、日々その選択に迫られながら魂を燃やしている。
あるいは魂なんて燃やさない冷酷さを隠し持っている。

のかもしれません。

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