背筋が寒くなるデータです。ある意味、ホラーと言っていい。
このアンケートと結果は創作論・評論カテゴリにふさわしく、書き手さんにとって〝とても有益な情報〟であることには違いありません。
なぜなら、結果を逆手に取れば、自作をカクヨムのランキング上位へ押し上げる戦術が立つからです。
ただし、それは〝★を押してくれやすい層の読み手〟に向けて作品を最適化するということです。自分の作品を、自分の信じる「より良きもの」へ近づける営みとは、真逆かもしれません。
この点で私は今、正直、ガックリきています。
ここにある事実を、良心ある書き手さんはどう受け止めるのでしょうか。
それを知りたくてこのレビューを書いています。
現在のランキングシステムに疑問をお持ちの書き手さんはぜひご一読を。
ざっくりまとめると、多くの書き手さんが体感していることかも知れませんが、(ジャンルにもよるが)書きたくないものを書かないと、投票してくれる人のニーズに応えられないという現実です。
書き手と読み手の断然は、これほどだったとは……
この作品に書かれている結論はひとつ。
だけど、そこから何を読み取るかは書き手さん次第かなと。
よっし、ばんばん市場に迎合してランキング駆け上がるぞー! …って方もいるでしょうし、あんなの書くの無理。ぞっとする。もうだめぽってなる人もいるんじゃないかなと。
わたしの個人的な結論は、【読み手の評価が可視化されたランキング】に加え【書き手の評価が可視化されたランキング】があってもいいんじゃないかな、ということ。
この二つの層の嗜好は、重なり合いながらも異なった購買層をなしているのではないかと思うからです。
もし、WEB小説の基底面を拡大するのと同時に、質でも高さを上げたいのならそうしてほしい。
そうでなければ、WEB小説は次の次元に届かないと思う。