1日目:午後
一般美術部の授業中の妄想Part 2。
一話目が思ったより反応がもらえて嬉しかった、、、ので続いた。
色々あって心を休めておりますた。ゆるして。
執筆遅すぎで草。←草はやしてる場合ちゃうで?遅すぎィ!!
ではほんへ↓
階段やらイスカとの邂逅やら校舎の崩壊やらで、いつのまにか12時を過ぎていた。普段なら学校のチャイムが鳴るはずだが、まあこんな非常事態だ、なることは期待していない。
それはそうと。
「空飛んでるねん」
「そうだね」
…何で俺が空を飛んでいるのか。それは、イスカがよく知っている。遡ること5分ほど前。
『で?どうやって俺と勉を連れて行くんだ?
『さっき言ったじゃないか。飛んでいくんだよ? …もちろん彼も連れてね』
…俺はもう何を言われても驚かない自信がある。ていうか組織名なに。結局答えてもらえなかったんだけど。ねえ。
『じゃあ行こうか』
イスカの背中から半透明の…地上に上がってきた蝉の成体、みたいな透き通った翼が、どこか電子的な鈴の音ともに現れた。
『!?…もしかしてそれで飛んでいくのか?』
『そうに決まってるじゃないか』
そう言って、イスカは俺に手を伸ばしてくる。手を掴む力が思ったより強くて、バランスを崩しそうになった。俺より身長低いくせに、と思ったのをなぜか覚えている。
『早く行くよ』
『お、おう…何も持っていかなくていいよな?』
『そうだね、君と彼がいればいいかな』
そういって、俺と勉を傍に抱えたイスカは宙に舞う。なんの前触れ、というか事前準備…がなかったのでめっちゃ驚いた。てっきり、助走とかするものだと思っていたから。
で、今に戻るのである。
…頭が痛くなってきた。なに?夢だったりしない??午前中だけでこのザマだ、午後は死ぬかもしれん…シャレじゃなくて。
そういえば、俺たちの校舎はどうなったんだろうか。できることなら鞄の中の
爆発音?いや、何かが崩壊する音、!?
ちょうど視覚からの大きな音。イスカに抱えられているのも忘れて振り向く。
衛生写真以下高層ビル以上ぐらいの高度からの遠目が捉えた、おおよそ現実とは思いたくない、受け入れ難い様。
校舎が跡形もなく、いや瓦礫の山と化していた。
「え」
思わず、か細い声が漏れる。まるで、蚊の鳴くような声だった。吹きさらす風の中、そんな声、まして感情がイスカに届くわけがなかった。届けるつもりもなかった。
「どうしたんだい、酔ったのかい?」
八つ当たりなのはわかっている。俺が自分勝手で、たとえば無償の善意を無碍にするような行為だとも。
「え、あ、その」
「…何か忘れ物?
「…………なんでもない、すまん」
やっぱり言えなかった。自分の、自分の親友を助けてくれた彼に、クラスメイトの安否確認のために引き返したいなんて。
「そっか。ならよかった」
振り返りもせず、声だけかけてくる、イスカの無関心がただただ心地よかった。そのまま、俺の意識はゆっくり遠ざかっていって…
**
〈イスカ視点〉
「ねえ…」
ハルキに声をかける。…おかしい、返事がない。あの減らず口がだんまりなんて…。ハルキの方を向いて合点が行った。
「んん…」
寝ている。いや、気絶? とにかく、意識が無い。
彼らの世代では寝るのが流行っているのかな…。そういえば先刻、ハルキがなにか言おうとしていたような…。後で聞こう。どうせ僕らの
**
〈ハルキ視点〉
体が投げ出される感覚。ここはどこだ?
遠くで人の声。知らない女の声と、少し若めの少年…イスカか。
ところで、勉はどこなのだろうか。今俺はベット、いや、ソファの上に寝かされているみたいだ。少し狭めの生活空間、中学の頃の保健室似てる気がする。懐かしい。
上体を起こし、辺りを見回す。すると、俺のちょうど横のソファではなくベッドに寝かされている勉の姿が見える。よかった。その事実に安堵した。
「ねえ」
「?! …なんだ、イスカか、ビビった…」
勉の方を見て安心していたら、気配もなく、後ろからイスカに声をかけられた。はあ、今日だけで結構寿命が縮んだのでは??イスカ、ギルティ。脳内で茶番を繰り広げていると、イスカが一歩斜め後ろに下がった。
「うちのボス。ユキネさん。…ハルキ、挨拶して」
「どもども。ユキネさんですよ〜」
おい、イスカ。聞いてないぞ。そこ変われ。
________
文字数少ないかな?一話目がおおすぎたか?
おら、わかんねぇべ……
男子高校生、終末現代ファンタジー。 めそぽた瑛琉 @airisu_eiru
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