連れ合いは立ち飲み屋でもソーダ水
おねえちゃん
どこから来たん
言葉がわからない素振りをする
言葉通じひんのかな
初老の男性は諦めて横の知り合いと話しだす
新幹線を降りて電車に乗り、オオサカ ミナミ だ
コの字型のカウンター
向かい側の女性が水色のグラスに口をつけていた
あ!あれなら飲めるかも
お店のおっちゃんに手振りでしめし、
アレアレ
と向かい側の水色のグラスを指差すと
へい、おまち!
と眼の前に差し出された
ようやく喉の渇きが癒されるという思いと
何かわからない不安で
恐る恐る口をつける
ん?
炭酸だし、甘いけど、、、、
ジンジャエールやソーダ水ではなかった
Chu-hai!
でも、美味しい!
これがチューハイか!
スマホでパチリと撮影
遠い国の友人たちに自慢しよう
ねえちゃん、乾杯しよ!
横の初老の男性は随分出来上がっている
乾杯は世界共通らしい
グラスを優しくぶつけてにっこり
なんとなくこの空間に馴染めたような気がした
fin
こう言えばなんとかなる
俳句と散文 「ソーダ水と私」 よひら @Kaku46Taro
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