やっぱり、「美味しそうな話」には裏がある。それが世の中の常ですね。
世知辛し話だけど、「よくわからない話はいったん疑ってみるべき」という、色々なことに通ずる話だと思いました。
主人公は恋人と一緒の幸せな日々を満喫していた。しかしある時に車にはねられる。
死亡したか、と見られたところで山羊のような悪魔が現れ、「契約」を持ちかけてくる。
うーむ、この契約内容、パッと見た感じでおいしい点しかない。断る理由とか特になさそうなのだが……。
あなたなら、これを見てどう思いますか? 条件と結果があまりに釣り合わない「契約」の話。自分にとってメリットしかなさそうな話。
それを見て、「ありがとう」と飛びつくか、それとも「胡散臭い」と思うか。
この作品を読むことで、自分自身の「騙されやすさ」を探ることができるかもしれません。
作中で主人公がとった「決断」を知り、「やっぱりそれが正しいよね」と何度も頷かされました。
現代を生きる上で、やっぱり念頭に置いておきたい教訓が含まれていると感じました。