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概要
滅びを唄い、記憶に還れ。
風は、死者の名を呟く。
旧精霊王国《アヴァル=ノア》は滅びた。
契りの誓いは忘れられ、精霊は名を奪われ、森と大地は静かに腐敗しつつある。
だがその廃墟の只中で、ひとりの唄人が弦を鳴らす。
彼の名は、オルメガ・エノク。
名を喪った魂に“還る場所”を与える者。
それは、鎮魂か、赦しの呪いか、あるいは、抗いの詩か。
記憶を喰らう闇、名を捨てた亡骸、破られた封印、そして“契りの残響”。
死と再生の狭間を彷徨う者たちが交差する時、
世界の終焉は、静かに呼吸を始める。
これは、名を呼ぶことでしか救えないものたちの、断章の記録。
唄はただ優しくはない。時に、地獄にすら降る。
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