ライトな恋愛もの大得意の宮本さんが、「1000字以内で『愛』を語る!」の企画に参加した作品です。
わたくしが、悪戦苦闘して1000字丁度で書いた作品をみて、「じゃ、俺も」って、サクッと書いたのがこれですが、完成度が高い。。わたくしなんて丸二日もかけて、「、」や「。」を加除してたのに。。
確かに上限1000字なら、この位シーンを絞った方がいいですね。これなら女の子の描写も細かくできるし。わたくしは、3つのシーンを書いちゃったから、それぞれが薄まってしまったのですが、こういう「場面だけ」を切り取ったポートレートくらいの感じで書いた方がいいんですね。勉強になりました。
で、また、この女の子が可愛い。待ち合わせにやってくる彼女を、男の子が車中で観察してるだけなんですが、風が吹いて一瞬ブサ顔になるのとか、いいですねえ。まさにポートレート。
最後のパイスラッシュって言うんですかw 知らんかった。
谷間に襷がけになるのがいいですよね。巨乳の証。
わたくしの短編を反面教師にしたがごとき秀作。
これお勧めですよ。
こっそりと「愛でる」という感じ。これはとても趣深いな、と思わされました。
彼女とのデート。その途中でチェックを入れる彼女の様子。
彼女としては、「見せたい自分」や「一番の自分」を恋人に見せたいと思うかもしれない。でも、そんな彼女の思惑とは別に、「ふとした瞬間に見せる、ちょっとブサイクな瞬間」とかも彼氏はしっかりチェックして、それも可愛いと思っている。
恋愛の機微というか、マニュアルの外側にある「恋人の愛し方」みたいなものがしっかりと描かれていて、「いいねえ! これ!」とサムズアップしたくなる感じでした。
完璧な「君」じゃなくてもいい。そんな「隙」が見えたところもまた魅力的。男性ならば共感できるし、女性ならば「こういうもんなのか」と参考になるかもしれない。
数百字で得られる満足感。「これは良い! 良いものだ!」としみじみ感じ入りました。