肯定感のためにが正解

ジャルダン製薬新入社員へ贈るはずだった式辞

「平山珠緒さんはバスケットボールで県大会で上位だそうですが、うちの大学にはバレーボール部がないんです。入学したらバレーボール部を作ってくれますか？」

「この私が、バスケット部のためにバスケットボールをやっていたと思うのかーっ！」

これは私の大学入試時代です

「この岸辺露伴が金やちやほやされるためにマンガを描いていると思っていたのかーッ！」

そんなふうに言ってる動かないのに大人気な漫画家の発言のおかげで、世間は私のユニ金やちやほやのために人間に対して何故か厳しい。

アホか。

なんで荒木飛呂彦が書いたスタンドを出せるような漫画家の考えが「荒木飛呂彦作画ですらない学生や就活生のスタンダード」だと思えるのか。むしろ、スタンドを出せない常人は通勤通学から食って寝てヤっての三大欲求、あと専門的な残りの欲求及びSNSまでその一挙一足全ては金やちやほやのためと思ってほしい。

真面目な話、前向きに生きたりそこを刺激すれば政治活動や宗教活動の構成員にできたり、そうでなくても火中の栗を拾いに行かせるのが容易になるから人間にとって大事だと盛んに言われている「自己肯定感」というのは、金やちやほやされるという「他人からの承認」で生まれるのだ。よって他人の迷惑になるわけでもない「金やちやほやのための行動」を止めるというのは、自己肯定感を高めようとしている人の足を引っ張る行為に等しい。

そして自己肯定感の低い人間が増えると、お前たちのフリーライド先が減るし、営業ノルマも満たせないし、仕事における捨て駒もいなくなる。一時の嫉妬心のために多くを危険に晒すハメになる。

ただ、目的のために最短ルートで努力をするとなぜか目的を果たさなくなるバクがこの世界にはあり、実際この私のように最初から潔く金やちやほやのために男女の貞操に悪いユニフォームを着てボールをバスケットに入れるという柄にもない行為に三年間手を出した結果、「どっちも手に入らなかった」という事態になることももちろんある、ということは覚えておいて欲しい。

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