売れない=役立たずの筆
売れない=一文にもならない毒剛毛
売れない=陸棲ウミケムシ
売れないことを反射的にこんなことに結びつけてはいませんか?マイナス思考すぎる!!
売れないというのは逆に「売れさえすればなんとかなるはず」という希望を売れるその時までいつまでだって持ち続けることができるのだ。それが何かの間違いで売れてしまったりすると尾田栄一郎な並みにお金に困った親戚が増えたりして「売れてもどうにもならなかった」という絶望を手にする結果になりかねません。そのまま「やはり内面の問題なのか」という、精神面の問題に発展し、せっかくの印税は全額精神科に上納、税務署に土下座というハメ技にもちこまれることにすらなってしまう。
つまり、売れたことでもれなく幸せになれる確率というのはそんなに高くはないのです。
売れない=呪われた悪魔の剛毛 つまり信念の欠片もない。
マイナス思考すぎる!なぜ「世界を蝕む拝金主義とには二度と屈しない不屈の筆」と考えないのか。
いまや科学の論文だって産学連携に競争的研究費、つまりは選択と集中と言われて売れる売れないで真正面からグネグネに捻じ曲げられ、切り捨てられ、ポストだって与えないという時代なのだ
論文や研究費の申請書のように、大金と高額な機材がなければそもそも書けないという縛りがない貴方の創作が「大金」や「名誉」という、生きていくうえでは特に必要ないものに負ける、という方が問題ではないかと思います。
「売れない」
その時点でそこには信念があります。その信念は今、「売れない」という形で大金に見事打ち勝ち、拝金主義を打ち払い、その誇り高き生きざまの前に名誉は戦わずして踵を返したのです。
つまり売れないのは信念のない敗北ではない、
今確かにある信念がもたらした、勝利なのである。